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教師が変わる.授業が変わる.子どもが変わる


   

第38回活動報告 国語 音楽 体育 図工


今回は、10人の参加があり国語・図工・音楽・体育の実践を紹介し合いました。

河島先生より  全国学力学習状況調査について危惧すること

全国学力学習状況調査の結果が、来年から公開される方向で見当されている。
これが実現されれば、その結果如何では、
ここの学校は優秀である、あるいはダメな学校だ!と思われてしまう。
 このことによって、学校現場の考えが大きく変わる。
 授業で言えば、教師の教え込みの授業になる。単なる覚える、記憶する学習になる。
学力テストに慣れる練習問題を何回もやるような授業になる。
子どもたちは授業がつまらなくなり、受け身になり、自分で考え、自分で学ぶような子どもから遠ざかる。
 学習指導要領で目指している授業や子ども像からどんどん離れていく。
これからの社会人として求められる人材育成としての学力からも離れていく。
学ばなければならない情報量がどんどん増えるため、授業時間も増える。
ついていけない子どもたちが出てきて生徒指導上のさまざまな問題が起こってくる。

4年生 木版画「鍵盤ハーモニカを吹く友だち」 (詳細はこちらへ)

平野先生の実践です。 取り組んだ期間は、2学期の3ヶ月です。
34年複式の中の4年生2人の作品です。

愛着のあるランドセルを描こう(図工)(詳細はこちらへ)

子どもたちが6年間使ったランドセル。
いろいろな思い出がつまっています。思い出いっぱいの愛着のあるランドセルを描きます。

5・6年 木版画「銀河鉄道」(図工)(詳細はこちらへ)

一般多色版画に取り組みました。
平野先生は、6年生を受け持つと、毎年「やまなし」の一般多色に取り組ませています。
今回は、同じ宮沢賢治でも、銀河鉄道の夜を意識した作品づくりに取り組みました。

3年生  描画「海じじい」(図工)(詳細はこちらへ)

昨年の、もちもちの木の技法を生かして、もっと効果的な題材に取り組みました。
和紙に彩色すると、軟らかい色合いになります。
さらに、水加減を調節するとぼやけた感じを表現できます。

3・4年 描画「歌う顔」(図工)(詳細はこちらへ)

川村先生の実践です 以前下絵を見せていただきましたが、今回はその彩色した作品を持参していただきました。
川村先生は、何度も自画像を描かせているので、ポイントを確実に押さえて指導されていました。

2年生 物語文「スーホの白馬」(国語)

思う授業 から 考える授業へ

思うことは全部正解です。考えることには、正解は一つしかありません。
授業で行う作業は、(思う)でなく、(考える)であるはずです。

考えるという意味について、いくつかの辞書を調べると次のように載っています。 
・実情を調べただす あれこれと思量し、ことを明らかにする。
・ある物事や事柄についてあれこれと頭を働かせる。
・筋道を立てて問題や疑問を解決しようとする。
・いくつかの物事をひきくらべて調べる。
・物ごとを、筋道たてて思いはかる。
・経験や知識を基にして、未知の事柄を解決(予測)しようとして、頭を働かせる。

つまり考えるということは、既習の事項を組み合わせて、いくつかの方法を予想することです。Aだろうか?Bがいいのだろうか、それともCだろうかと比べてみる。Aを選択すると多分こうなるだろう。Bを選んだらこんないいことと悪いことがあるだろう、Cにはこんなメリットとデメリットがあるだろう、と推論・論証する。その結果、ここではBが一番いいだろうと結論づける。そんな営みが考えるという意味なのだと思います。

すると、子どもに「考える」という行為を成立させるためは、
@考える基になる既習事項が身についている。
AAとBとCかと言ったような、およその答えの見当が見える力がある。
BAとBとCかと言ったような見当を論証する手だてをもっている。
などが必要となります。

そうした授業を目指していきたいと思います。
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