運動会シーズンのため、少人数でした。
その代わり、黄色いバケツを例にして、国語の授業方法をじっくり話し合いました。
大造じいさんガンについても、大事な場面を探しました。
前項目の「どんな話」を読むと、「変だ」に気づきます。
あんなに、毎日何回もずっとそばにいたのに、それはバケツを手に入れるためなのに
バケツがなくなっても「いいんだよ」なんて言うのは、絶対変です。
。「大問題」は、なぜほしかったバケツがなくなったのに、「もういいんだ」と言ったのかです。
でも、これを学ぶために、いくつか考えたい問題がでてきます。
これらを「中問題」と言います。
「中問題」は、
・夢はどこからどこまで
・バケツはいつなくなったの
・どうしてぐっすりねたの?
・バケツに執着しなくなったところはどこ?
・「どっちでもいい。」のどっちは、何と何?
・夢はどこからどこまで
そのばん(日曜日) ねる前に、きつねの子はバケツを見に行きました。
・この時点は、寝る前です。まだ夢ではありません。
きつねの子はバケツに手をふり、月に「おやすみ」を言って、うちへかえりました。
・この時点も、寝る前です。「おやすみ」を言っているからです。
夜ふけに・・・・ここからが夢です。
「まってったら。」
大きなこえを上げたとたん、きつねの子は、はっと目をさましました。
・ここが夢の終わりのように思いますが、
今までなら「きつねの子は、朝までぐっすりねむりました。」はあり得ないので、ここもまだ夢かもしれません。
下調べして、証拠があれば「夢の終わり」を追求すればいいですが、どうもはっきりしません。
話し合っても、結論が出ない場合は、子どもたちの意見を尊重し、それ以上深く追求しない方がよいです。
どうして、あんなに欲しかったのに、「いいんだよ」と言ったのか。
Aあきらめた。
Bもう満足したから。
「いいんだよ、もう。」と話す根拠は、この会話の前にある。
根拠になる文は、どっち?
@
たった一週間だったのに、ずいぶんながいこと、黄色いバケツといっしょにいた
ような気がしました。
Aその間、あの黄色いバケツは、ほかのだれのものでもなく、いつも自分のものだ
ったと、きつねの子は、思いました。
@たった一週間だったのに、/Aずいぶんながいこと、/B黄色いバケツと/
Cいっしょにいたような気がしました。
@「たった一週間だったのに」、を選んだ場合
「たった」って何? 短文を作ってみよう。
@たった一週間だったのに、/Aずいぶんながいこと、/B黄色いバケツと/
Cいっしょにいたような気がしました。
たった10匹なのに、うるさい声で鳴いた。
たった3個なのに、袋がいっぱいになった
「たった」〜「のに」は一続きで、たったAのにBとなり
Aから考えられない、Bという結果になるという意味。
A=一週間とは思えないぐらい B=ずいぶん長いこといた
ずいぶん[1]【随分】―に/―と 普通見込まれる程度をはるかに超えていることを表わす。
ということは、
(問い)どれぐらいと感じたの?
@3日ぐらい
A一週間ぐらい
B二週間ぐらい
C一ヶ月ぐらい
※すごく長い間黄色いバケツと一緒にいたように感じたから、もう満足なんだ。
Aずいぶんながいこと、を選んだ場合「どっちが長いの?」と聞く。
@ずいぶんながいこと
Aながいこと
ずいぶんを使った短文。
象の鼻は、ずいぶん長い。
朝顔の花は、ずいぶんたくさん咲く。
※ずいぶんがつくと、思っているより多いってこと。
ずいぶんながいこと、では、「思っているより長い」とはどういうこと?
たった一週間って短いのに、思っているより長い間だと思った。
(問い)どれぐらいと感じたの?
@3日ぐらい
D一週間ぐらい
E二週間ぐらい
C一ヶ月ぐらい
※すごく長い間黄色いバケツと一緒にいたように感じたから、もう満足なんだ。
Cいっしょにいたような気がしました。を選んだ場合
@ABのどの部分とつながりますか? 次のABCのどれ?
A @たった一週間だったのに、Cいっしょにいたような気がしました。
B Aずいぶんながいこと、Cいっしょにいたような気がしました。
C B黄色いバケツとCいっしょにいたような気がしました。
何と何が一緒にいたの? きつねが黄色いバケツと
(問い)どれぐらい長い間と感じたの?
@3日ぐらい
A一週間ぐらい
B二週間ぐらい
C一ヶ月ぐらい
※すごく長い間黄色いバケツと一緒にいたように感じたから、もう満足なんだ。