全校合唱の様子を紹介します
  

良い歌にするために、いくつか決まりがある。
・「あ」の口で、上と下の歯を出して歌う。
・目を大きく見開いて歌う。
・足の指で、大地を踏みしめて歌う。
・膝を柔らかく使い、膝で息を体全体、足の指の先まで入れていく。
・胸を開いて息をいっぱい取り入れる。

今回の発表会では、これに加えて
・伴奏一つで歌が全く変わる。
・指揮一つで歌が全く別のものになる。

そんなことも学んだ。

もちろん、子ども達は、あの口も、息の吸い方も、膝の使い方も知識としては知っている。しかし、一生懸命に歌うと、歌うということのみしか考えられなくなる。同時に2つのことを考えるゆとりがないから、注意したいそれら一つ一つを自分でチェックすることは難しい。

そこで、それを伴奏や指揮者が、目に見える形で、耳に聞こえる音で子ども達を支援していく。つまり、教師が常に半歩前に、次の場面を表現していくのだ。そうすれば、ほんの数回の練習でも、360人の息がぴたりと合うようになる。

大きく息をすわせる指導(ビデオ) 歌の様子(ビデオ)

歌うときに、大きく息を吸わせるため、指揮の方法
↑@まず、一度小さく息を吸うように、指揮で子ども達の体を吸い上げをする。
↑A次に体の中の全ての空気をはき出させる。胸になくなったら、お腹の空気も、足の空気も指先まで全てはき出すように指示する。
↑Bそして、空気をはき出して何もなくなった体を、アコーディオンのように精一杯のばしてどんどん大きくする。体全体で息を吸い込む。
きれいな音をのばすために、指揮を回すことで、子ども達の声にビブラートがかかる。

 教師だけスマートに振る舞っていて、子供にだけ「大きく口を開けなさい。」と指示しても子ども達はついてこないし、本気にならない。

 人前で大きな声を出す、大きく口をあけるということは、子ども達にとってはとても負荷のかかることなのだ。

 まず指揮者が、大きな声で、このぐらい伸ばして、このぐらい遠くに向かってと表現してみせることが大事なのだと思う。